前回に引き続きターキッシュロマについて!
今回はリズムのお話です♪
ターキッシュロマで1番代表的なのが
ドクズセキズ
(トルコで9拍子という意味)
と呼ばれる9拍子のリズムです。
↓写真:ロマフェストが福岡で行われた際のターキッシュロマのダンサーと奏者の方々
後ろ両側に2人Daulと呼ばれる大太鼓を持った奏者がいます
”Daul” ダウル
リズムを奏でる楽器としては他に
”Darbuka” ダラブッカ
”Riq” レク
”Zill” ジル
があります。
ターキッシュロマのリズムは、
西洋的な4拍子、8拍子の音楽に慣れている私たち日本人からしたら、全く馴染みのない5・7・9などの奇数の拍子で踊ることが多く、セマ先生のワークショップ受講以降も何度かターキッシュロマを踊る機会はあったけど、ストリートダンスもベリーダンスも基本8カウントで踊ってきたので、9拍子はなんか1個多い…という違和感で、頭も体も非常に気持ち悪くて、本当に苦労しました笑
ただ、太鼓を習ったり、リズムの勉強をして、"ベリーダンサーは太鼓の音で踊る“という概念がわかってからは、ロマの9拍子はクリアできました!
現在、ロマに限らず、5.6.7.10などベリーダンスでもよく出てくる馴染みのない拍子でお悩みの方がいたら数を数えずに太鼓のリズムをまず覚えて、太鼓のアクセントで踊ることをお勧めします。(もしかしたらみんな最初からそうしてるのかもだけどw)
マニアックな話をすると、
トルコにはいろんな9拍子があり、
ロマ由来じゃない9拍子もあるそうで、
例えばカルシラマというトルコの民族舞踊を踊る時に使われる9拍子があるのですが、
ロマの9拍子ととてもよく似ているけど厳密には違うらしいです。
カルシラマというのはギリシャからトルコにかけて踊られる民族舞踊のことで、婚礼の際に踊られるものです。
カルシラマとは向かい合うという意味で、その名の通り向かい合って踊り、
トルコのカルシラマは2列に並んで向かい合う形で踊るようですが、国や地域によって踊りや音楽も違うようです。
民族舞踊はロマが来る前からトルコの各地で踊られていたもので、ターキッシュロマの音楽やダンスよりもっと前からあったということですが、
ロマの影響を受けて音楽や踊りが発展していったという節もあるので、どちらが先なのかというのは実際よくわかりません。
ロマの音楽やダンスはその土地に昔からあったものと結びついて形成されていくことが多いようなので、お互いに影響し合っているところはあるのかもしれません。
私もベリーダンスをやっていた頃、
ずっとカルシラマをターキッシュロマのリズムだと思ってました!
(ベリーダンサーはそう習うことが多いのではないかと)
ただ、リズムについては調べれば調べるほど謎が生まれてきたのであまり深掘りはせずにいきたいと思います!笑
【ドクズセキズ(ロマの9拍子)】
ロマの9拍子は他にもたくさんあり、
呼び名もそれぞれあるようですが
とってもラビリンスなので今回そこは
おいておきましょう
【カルシラマ(民族舞踊の9拍子)】
違い聞き取れましたか?笑
私の認識では↓こんな感じ。
【ターキッシュロマ】
(Tak)
Dum Tak Dum Dum Tak ✖︎
1 2 1 2 1 2 1 2 3
【カルシラマ】
Dum Tak Dum Tak Tak Tak
1 2 1 2 1 2 1 2 3
最後の1つがあるかないか
の違いで、聞こえ方・イメージが結構違ってきますね!!
(どなたかお詳しい方、もし間違ってたら教えてください)
ターキッシュロマの9/8拍子のリズムは色んなパターンがたくさんあり、
その中でもカルシラマと見分けがつきにくいものを1つ👆載せてます。
(これも私の認識なので本当にそれで合ってるかわかりませんが)
このリズムを分かった上で、
ターキッシュロマの踊りを見てみるとまた違って見えてくるかもしれません😊
Dum Tak Dum Dum Tak ✖︎
1 2 1 2 1 2 1 2 3
太鼓の音聞こえてきましたか?😊
ちなみにその他のロマの9拍子の1つがこちら👇
奥深すぎて迷子になりそうなので
リズムについてはこの辺で
終わりにします!笑
次回はターキッシュロマについて完結編
『楽器について』です。
※このブログの内容は私の体験談と、
ネットや本で得た知識、
全てが正しい情報なわけではありません
どなたか専門的知識のある方で間違いの指摘や補足などして頂ける
※ロマとはジプシーの呼称の1つで
(国や地域によって呼び方はたくさんある)
現在ジプシーという呼び方は多数のロマ民族の方にとって差別用語
(ジプシーに対して差別的なイメージがあまり無い国もあります)
私の教室ではダンスの名称としてジプシーダンスという呼び方を使
もちろん差別的な意味合いは全くありません